- 数秒で 非接触で加熱 ができるため、プラスチック溶着をシンプルかつ再現性のあるプロセスにすることが可能
- 赤外線ヒーターを 製品の形状に合わせる ことができるため、バリ取り、溶着、接着剤の活性化といったプロセスを自動化することが可能
- 製品に的確に調整された赤外線ヒーターとプロセスによって、プロセス時間の短縮と設置面積の縮小化、省エネルギーに貢献
プラスチック加工での赤外線加熱の応用
ハンドルのバリ取り、コンテナの溶着、フィルムシートのエンボス、PETボトルの成型など、多くのプラスチック業界でのプロセスの最適化を目的に赤外線技術が使われています。
赤外線ヒーターは製品やプロセスに正確に合わせることができます。赤外線ヒーターを適切に配置するフレキシブルな設計で、複雑形状の対象物でも加熱することができます。また赤外線ヒーターの特長を生かし、秒単位でON/OFFを切り替えることができるため、省エネルギーはもちろんのこと、プロセスの効率化も期待できます。
プラスチック加工の現場で役立っている赤外線ヒーターのメリット
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赤外線によるプラスチック部品の熱溶着やバリ取り
赤外線ヒーターは製品形状に合わせることができます。そのため、複雑な形状をしたワークのバリ取りでもプロセスの自動化が可能です。
赤外線ヒーターは、射出成型された複雑形状の輸送用プラスチックパネルの自動製造ラインで使われています。赤外線の非接触なプロセスにより、材料にダメージを与えることなく最終製品の品質を向上するとともに、最終の製造コストの削減にも成功しました。
英国のある会社では、水処理用にガラス繊維強化ポリプロピレン製の圧力タンクを使っていました。円筒形の水タンクは2つの成型部品で構成されており、短波長赤外線ヒーターで溶着することで、アセンブリ後に約10バールの内部作動圧力に耐えることができました。
製品の輪郭に正確に合わせた特殊形状赤外線ヒーターを用いると、効率的にバリ取りができます。プロセスに合わせて必要なところだけを加熱し、プロセスの自動化が可能です。
赤外線による樹脂のラミネート、エンボス加工、熱収縮処理(シュリンク)
ラミネートやエンボス加工には最適な予備加熱が必要です。
赤外線ヒーターとユニットは均一に効率的に行います。
車のドア、コンソール、ダッシュボードは、プラスチック部品で作られており、その上にフィルムが貼られています。これは通常、フィルムや部品に接着剤を塗布し真空ラミネート加工が施されます。
従来の溶融石英製のヒーターと比較して、エクセリタスノーブルライトの赤外線ヒーターによって、フィルムの加熱時間が短く、サイクルタイムが短縮しました。また、省エネルギーも期待できます。
私たちのカーボン赤外線ヒーターは、フローリング製品の品質を向上させ、頑丈かつ均質な床材のエンボス加工時の寸法安定性を向上させるのに役立っています。
私たちの赤外線加熱システムは、Cherry Electrical Products社が製造する高性能コンピュータ用キーボードの優れた品質を確保すると同時に、製造コストを削減するのに役立っています。
赤外線によるプラスチックのコーティング
赤外線ヒーターは加熱対象物に接触することなく、その加熱箇所に正確に合わせることができます。そのため、コーティングはダメージなく乾燥します。
温風炉手前に導入された自動車バンパーのコート乾燥に使用される赤外線ユニットは、生産性を向上するだけではく、スペースの縮小化や省エネに役立っています。
エクセリタスノーブルライトの赤外線ユニットは、温風炉がプロセスに必要とする時間の2割以下でキーパッドの塗料を乾燥・硬化させることができます。
赤外線によるプラスチック成型
赤外線ユニットは、プラスチックシートやフィルムを素早く均一に加熱します。プラスチックは熱によって効率よく成型されるため、赤外線はプロセス時間の短縮化とエネルギーの節約に役立っています。
自動車のダッシュボードは加熱することでプラスチック成型されています。カーボン赤外線ヒーターはエネルギーの節約とプロセス時間の短縮に役立っています。
プラスチックパイプは、使用前に、必要な形状に曲げられ、封止リングのための溝がつけられるか、または2つ以上のパイプを接続できるようにソケットがつ取り付けられます。従来、プラスチックをの熱変形には、温風や熱スリーブ、高温液浴が使われていましたが、赤外線ヒーターを使用することで、より効率的に変形させることができます。