コンバーティング分野での赤外線加熱

赤外線を用いた正確に制御された均一性に優れる加熱

プラスチックやフィルム、紙、不織布などのウェブ基材には、コーティングやラミネート、エンボス加工などにおいて加熱、乾燥に熱を必要とします。

コンバーティングは様々な分野で赤外線の特長がうまく生かされています。

精密に制御された赤外線加熱システムは、このようなプロセスにおいて次のような特徴があります。

赤外線をコンバーティングに生かすメリット

  • 均一加熱を実現
  • 高出力加熱により生産スピードが向上
  • ゾーン加熱により、加熱対象物の端部(エッジ)での熱低下を回避
  • 優れた応答性により、緊急のライン停止時におけるウェブ素材の熱ダメージを回避

乾燥、ラミネート、エンボスなどコンバーティングプロセスにおいて赤外線がどのように利用されているかをご覧ください:

熱成形、エンボス加工、ラミネート加工での赤外線加熱の応用

Infrared modules preheat - for embossing or laminating

ラミネート加工やエンボス加工には最適な予熱が必要になります。赤外線ヒーターを搭載した赤外線ユニットは、これを均一かつ効率的に行います。

赤外線による真空ラミネートでサイクルタイムが短縮

車のドア、コンソール、ダッシュボードは、プラスチック部品で作られており、その上にフィルムが貼られています。これは通常、フィルムや部品に接着剤を塗布し真空ラミネート加工が施されます。

従来の溶融石英製のヒーターと比較して、エクセリタスノーブルライトの赤外線ヒーターによって、フィルムの加熱時間が短く、サイクルタイムが短縮しました。また、省エネルギーも期待できます。

赤外線加熱でエンボス加工の消費エネルギーを効率化

私たちの赤外線ヒーターが、英国Polyflor社のフローリング製品の品質向上と、高耐久性均質床材のエンボス加工における寸法安定性の向上に貢献した事例をご紹介します。

紙、不織布、織物の効率的な乾燥と仕上げのための赤外線加熱の応用

IR for paper and nonwovens in medical technology
赤外線は、ろ過材の製造工程の一つ、乾燥工程を改善する赤外線ブースターとして、医療・衛生用不織布の乾燥を効率化する赤外線ユニットとして用いられています。導入事例をご覧ください。
防炎繊維の生産性を向上する赤外線ユニット

ロウソクの忘れ物やトースターのショートなどが原因による家庭内で火事は避けなければなりません。カーテンや家庭用のテキスタイル製品は延焼の原因になってはならないため、難燃性を備えたものでなければなりません。

基布の撥水コーティングの乾燥工程に容易に設置できる赤外線ヒーターユニット

カーボン赤外線システムは、アウトドアウェアに使用される特殊な生地に塗布された撥水性コーティングの予備乾燥を行うことで、生産ラインのスピードアップに貢献しています。優れた制御性により、過熱による生地の損傷もありません。

生地の染色工程で不良品発生を防ぐ赤外線ヒーター

リーズ近郊のエランドにあるCentury Dyeing社では、顧客用にある生地を染色する際に発生していた問題を、カスタム赤外線乾燥システムによって解決しました。非常に限られた設置スペースで、ごく短い時間で十分な乾燥を行うことが条件でした。